色彩豊かな箱根の旅。〜季節の花とアートを愉しむ〜
色彩豊かな箱根の旅。
〜季節の花とアートを愉しむ〜
日本を代表する人気の温泉リゾート「箱根」。美しい自然に包まれ、多種多様な温泉地が点在するなど、見どころあふれるエリアです。一年中楽しめる観光地ですが、5月のツツジや6月のアジサイが見頃になる時期のお出かけが特におすすめ。季節の花と多彩なアートがもたらしてくれる華やかな休日を満喫することができます。東京や名古屋から日帰り旅行も楽しめる箱根にお出かけしてみませんか。
箱根までのアクセス
<ロマンスカー利用>
<新幹線利用・小田原経由>
箱根湯本の温泉街
箱根登山電車
箱根登山電車
箱根を周遊するなら、箱根登山電車の利用がおすすめです。小田原駅から箱根の玄関口・箱根湯本駅を経て、箱根登山ケーブルカーに接続する強羅駅へ。スイッチバックを行いながら急斜面を登り、車窓から雄大な自然をたっぷり満喫できます。6月中旬頃から沿線のアジサイが見頃を迎え、その時期の箱根登山電車は“あじさい電車”の愛称で呼ばれています。色とりどりに彩られたアジサイを愉しむことができ、6月17日〜7月9日の夜間はライトアップを実施。幻想的なアジサイの景色はまた格別です。また、箱根登山電車の沿線は見どころも豊富。宮ノ下駅の近くには、世界の著名人にも愛された名門ホテル「富士屋ホテル」があり、伝統の味を楽しむことができるほか、彫刻の森駅の近くには多彩なピカソコレクションを持つ「彫刻の森美術館」があります。
国内初の本格的なリゾートホテルとして明治11年(1878)に開業。ヘレン・ケラーやチャーリー・チャップリンをはじめ、多くの著名人にも愛されてきた歴史あるホテルです。外国人専用ホテルだった時代もあり、今でもその面影を偲ぶことができます。登録有形文化財にも指定されているメインダイニングルーム「ザ・フジヤ」では、こだわりのコンソメを使ったホテル名物の「ビーフカレー」などが味わえ、ビーフカレーとお部屋での休憩が楽しめる日帰りプランも用意されています。
神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下359
Tel. 0460-82-2211
[時]宿泊in15:00/out11:00 ザ・フジヤ朝食 7:30~9:30、昼食11:30~14:00(土日祝は~14:30)夕食 17:45~20:30(予約制)[料]ビーフカレー2,290円、ビーフカレー付き日帰りプラン7,236円〜
※耐震補強・改修工事のため、2018年4月1日から2020年春頃(予定)まで休館
箱根の雄大な自然を生かした日本初の野外美術館(オープンエアーミュージアム)。緑に包まれた7万㎡もの広大な庭園に、近代・現代の著名な彫刻家による作品が約120点も展示され、散策しながら迫力あふれる野外彫刻を間近に見ることができます。また、世界有数のピカソコレクションも有名で、ピカソ館では絵画をはじめ、陶芸作品を中心とした多彩な作品319点を順次公開しています。子どもが遊べる作品「しゃぼん玉のお城」や天然温泉の足湯もあり、大人から子どもまで楽しめるスポットです。
箱根で最も歴史のある美術館。展示室では縄文時代から江戸時代までの日本陶磁器が展示されています。国の登録記念物(名勝地)に登録されている神仙郷庭園では、約130種類の苔と200本のモミジが見事な「苔庭」などがあり、茶室「真和亭」では苔庭を眺めながら季節のお菓子と抹茶をゆったりと愉しむことができます。
神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300
Tel. 0460-82-2623
[時]9:30~16:30(12月〜3月は〜16:00)※入館は閉館30分前まで 茶室 真和亭10:00〜15:30
[休] 木曜(祝日の場合は開館)、年末年始 ※11月は無休 [料]一般900円
星の王子さまミュージアム
箱根登山電車の終点・強羅駅からバスでおよそ13分、モネやルノワールなど世界の名画を所蔵する「ポーラ美術館」へ。標高650mの高原が広がる仙石原エリアには、個性的なアートスポットが充実しています。ヴェネチアン・グラスの名品や美しいアジサイが楽しめる「箱根ガラスの森美術館」、『星の王子さま』をテーマにした「星の王子さまミュージアム」はぜひ訪ねておきたいところ。各施設にはレストランやカフェも併設され、アート散策の休憩にも最適。豊かな箱根の自然とともに、多彩なアートを満喫しましょう。
ガラスを多く用い、開放感と透明感に満ちた建物内で、印象派の名画に出逢うことができます。9月24日(日)まで開館15周年記念展「ピカソとシャガール 愛と平和の讃歌」を開催。20世紀を代表する対照的な二人の関係に着目し、新たな芸術家像を浮かび上がらせる試みとなります。また、屋外にある「森の遊歩道」もぜひ。ブナ・ヒメシャラが群生し、野鳥たちが飛び交う豊かな自然の中をゆったり散策することができます。
神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
Tel. 0460-84-2111
[時]9:00~17:00(入館は16:30まで)[休] 無休(展示替のための臨時休館あり)
[料]一般1,800円
国内初となるヴェネチアン・グラス専門の美術館。15世紀から19世紀にかけてヨーロッパ貴族に愛されたヴェネチアン・グラスの名品約100点を展示し、19世紀以降の斬新な現代ヴェネチアン・グラスも見ることができます。また、あじさい庭園では例年6月中旬から7月下旬にかけて約4500株のあじさいが美しい花を咲かせるほか、ここならではの珍しいクリスタル・ガラスのあじさい「オルテンシア」も見ることができます。
神奈川県足柄下郡箱根町仙石原940-48
Tel. 0460-86-3111
[時]10:00~17:30(入館は17:00まで)[休] 毎年成人の日の翌日から11日間休館 [料]一般1,500円
『星の王子さま』の作者サン=テグジュペリ生誕100年を記念して1999年にオープン。『星の王子さま』をテーマにした世界で唯一のミュージアムです。写真や手紙、愛用品などの展示を通じてサン=テグジュペリの生涯をたどり、『星の王子さま』が生まれた経緯を解説。また、サン=テグジュペリが過ごした20世紀初頭のフランスの街並みや、幼少時代を過ごした城や教会も再現されています。
神奈川県足柄下郡箱根町仙石原909
Tel. 0460-86-3700
[時]9:00~18:00(入館は17:00まで)[休] 無休 ※気象状況等の事情により臨時休園あり [料]一般1,600円
本館露天風呂付和室
仙石原エリアで多く見られる白くにごった温泉は、美肌効果が高いと人気があります。そんな名湯を老舗温泉旅館「仙郷楼」でぜひ。露天風呂では、箱根の自然を眺めながら白濁の源泉掛け流しの湯を堪能できます。敷地内には1万5千坪もの庭園があり、湯上がりに浴衣でゆっくり散策してみては。夕食は、四季折々の美しい庭園を望む食事処などで旬の食材を使った懐石料理を愉しむことができます(部屋タイプによっては部屋食あり)。客室は、スタンダードなタイプから庭園を一望する本館露天風呂付和室、全室露天風呂付きの「別邸 奥の樹々」に至るまで、幅広いタイプが用意されています。
神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1284
Tel. 0460-84-8521
[時]in15:00/out10:00[料]1泊2食付き2名利用(平日)23,000円〜(税・入湯税別)
別邸 奥の樹々
富士山と芦ノ湖
箱根に来たなら富士山を望むことができる景勝地「芦ノ湖」にも足を運んでおきたいもの。湖畔にある「小田急 山のホテル」では、芦ノ湖を眺めながら優雅なティータイムを満喫できるサロンがあり、広大な庭園を埋め尽くすツツジも必見です。さらに、パワースポットとして知られる「箱根神社」や、東海道の交通の要衝を再現した「箱根関所」など、名所や史跡が点在しています。芦ノ湖遊覧船で湖上からの景色を満喫するなど、のびやかな時間を楽しみましょう。
芦ノ湖と富士山の絶景を望むリゾートホテル。かつては三菱財閥四代目当主・岩崎小弥太男爵の別邸があり、男爵が全国から収集したツツジを植えた庭園を現在も見ることができます。5月上旬頃〜中旬にかけて約30種3,000株ものツツジが咲き誇り、その景色は圧巻。ツツジと前後してシャクナゲが、6月中旬〜7月上旬にはバラが見頃を迎えます。また、ツツジの開花に合わせて、ホテル直営のデザートレストラン「サロン・ド・テ ロザージュ」では、季節限定のスイーツ「ブリーズ・ドュース〜心地良いそよ風〜」 が登場。芦ノ湖を眺めながら、華やかなティータイムをどうぞ。
神奈川県足柄下郡箱根町元箱根80
Tel. 0460-83-6321
[時]庭園見学9:00〜17:00 サロン・ド・テ ロザージュ10:00〜17:00LO(無休)
[料]庭園見学800円(ツツジ開花期間中)、ブリーズ・ドュース〜心地良いそよ風〜1,604円(紅茶セット2,317円・販売期間は5/31まで)
天平宝字元年(757)に箱根大神の御神託を受けた万巻上人(まんがんしょうにん)が創建したと伝わる神社。古くから関東総鎮守箱根大権現として崇められ、“運開きの神様”として今も篤い信仰を集めています。境内末社の九頭龍神社(新宮)は、開運隆盛・金運守護・商売繁盛・縁結びの神様として知られ、こちらも多くの参詣者が訪れます。芦ノ湖の湖上にある鳥居は昭和27年に建立され、「平和の鳥居」と親しまれています。
交通の要衝「箱根関所」の江戸後期の姿を当時の匠の技や道具を使って完全復元。旅人たちをチェックした大番所、関所破りした者を拘留した獄屋、高台から見張る遠見番所などを見ることができます。また、箱根関所の歴史など13のテーマで分かりやすく解説する資料館も併設。
神奈川県足柄下郡箱根町箱根1番地
Tel. 0460-83-6635
[時]9:00〜17:00(12月〜2月は〜16:30)※入場は閉館30分前まで
[休] 無休 [料]一般500円