寝具収納の悩みを
すっきり解決しましょう!

今回は、収納でお困りの方が多い「寝具」を取り上げます。ベッドで寝ていらっしゃる方、小さいお子様がいるなど和室に布団を敷いていらっしゃる方、来客用布団の収納にお悩みの方に向けて、タイプ別の収納アイディアをご紹介しますね!

1カ所決めて、まず整理、そのあと収納に取り組みます。それが終わった場所は、日々片付けのみでOK。つまり、整理収納とは、仕組みづくりなのです。


整理収納は「30分」と決めて行いましょう。

整理を始める前におすすめなのが、キッチンタイマーで30分をセットしてスタートすること。時間を区切らずに進めると30分があっという間に過ぎてしまうように感じます。あらかじめ「30分」と決めておくと、「①思いのほか時間が長く感じて作業を進められる」「②時間を区切ることで集中できる」という2つのメリットがあります。


ベッドをお使いなら、クローゼットに引き出しを入れて。

多くの方は、洋室のベッドで就寝されていると思います。その場合、寝室のクローゼットに収納するのがベスト。クローゼットは押入れに比べて奥行が浅いですが、ベッドの場合は敷布団がないので大丈夫です。

【ON季節】替えのシーツ・ベッドパッド・掛け布団カバー・ピローカバー

頻繁に替えるこれらの収納は、クローゼット内の引き出しに、一式まとめて入れるのがおすすめ。一般の扉付きクローゼットは、奥行いっぱいの50~55㎝位の引き出しを、ウォークインクローゼットの場合は出し入れを考えて奥行45㎝までの引き出しを入れましょう。引き出しは高さ30㎝位の深めのサイズを選ぶと、ベッドパッドも難なく入ります。引き出しに「パパのベッド」「シングル」など、どのベッド用なのかを明記すると収納する際に迷いません。ベッドパッドは縦方向に屏風折りにするとカサが減りますよ。

【OFF季節】毛布・羽毛布団など

冬しか使わない毛布・羽毛布団などは、取り出しにくい場所に収納してもOK。その場所とは、頭上の棚か、足元です。頭上の場合は、写真のように不織布製の専用袋に収納すると◎。ホームセンターで売っています。圧縮できる商品もありますので、収納場所のサイズを測ってから購入してください。足元に収納する場合は、湿気のことを考え、密封できる蓋付ケースに収納するのがおすすめです。


和室で寝ている方は、押入れへ。自分の入れやすい方法で。

和室に布団を敷いている方は、毎日上げ下げするのが大変ですので、自分の入れやすい場所を布団専用にしましょう。
押入れは中段があります。その下部分と上部分のうちどちらが収納しやすいか決めましょう。重い布団を持ち上げるのが大変なら下部分、軽い布団を使っている方なら上部分、という具合です。写真のように中に棚を増やすと、敷布団→掛け布団の順に取り出すことができ、毎日の動作がスムーズです。布団の湿気を防ぐため、押入れ内にすのこを敷き、その上に布団を収納するのもおすすめです。

布団カバー・ピローカバーなどは引き出しへ。
押入れはクローゼットに比べて奥行が深いため、引き出しは74㎝程の押入れサイズを選びましょう。引き戸の開口部に合うように、幅をきちんと測って購入します。写真のように、中が見える透明の引き出しを使うと、探す時間が減りますよ。


来客用布団の収納方法。

使用頻度が低い来客用布団は、まず必要かどうかを改めて考えましょう。年に数回も来客がない場合は、貸布団サービスの方が便利かもしれませんね。一式3000円程で配送料無料、さらに布団干しやカバー洗濯の手間もありません。来客用布団が必要なご家庭は、来客が宿泊する部屋の収納場所に布団を収納しましょう。クローゼットしかない場合は、3ツ折りする敷布団ではなく、4~6ツ折りのマットレスを使用するなど、奥行50㎝に入る布団を探すのも一手です。収納する際は専用の袋に入れ、立てて収納する時は突っ張り棒などで倒れてこない工夫をしましょう。カバーなどの一式を一緒に収納し、【来客用布団一式】とラベリングも忘れずに。写真は我が家の来客用布団収納。一式をソファベッドの中に収納しています。


西口理恵子さん

整理収納アドバイザー1級、インテリアコーディネーター、宅地建物取引士。新築マンション営業、企画に携わり、「インテリアR」を立ち上げる。「収納・インテリア・美」を総合した「美人収納」を掲げ、テレビ・雑誌でも活躍。セミナー・講演だけでなく、個人宅で「美人収納術」を直接指導し、整理収納サービスで生まれ変わらせたお宅は200軒以上も。著書『毎日がうまく回り出す 1日1収納の法則』他多数。

次回(6月下旬公開予定)は、
時計やアクセサリー、ネクタイなど服飾小物の収納をご紹介!