グッドデザイン賞とは?
グッドデザイン賞は、様々に展開される事象の中から「よいデザイン」を選び、顕彰することを通じ、私たちのくらしを、産業を、そして社会全体を、より豊かなものへと導くことを目的とした公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「総合的なデザインの推奨制度」です。
近鉄不動産株式会社は、財団法人日本デザイン振興会が主催する「2020年度グッドデザイン賞」を3つのプロジェクトで受賞し、8年連続の受賞となります。今回はどんなプロジェクトが受賞したのか、あべのべあも興味津々の様子です。
[2020年度受賞プロジェクト]
2013年度
ローレルアイ恵比寿ピアース
2014年度
ローレルスクエア学園前
ローレルアイ白金
2015年度
実験集合住宅NEXT21プラスワンの家
2016年度
5プロジェクト同時受賞
てんしば金賞受賞
2017年度
あべのハルカス
ローレルコート西葛西
ブランズシティ天神橋筋六丁目
2018年度
ローレルアイ目黒大橋
リフィオ成増
イニシア桂大橋
ブランズタワー御堂筋本町
2019年度
ローレルコート上本町石ヶ辻公園
ローレルタワー梅田ウエスト
ローレルタワー心斎橋
リフィオ木場公園
グッドデザイン賞は、様々に展開される事象の中から「よいデザイン」を選び、顕彰することを通じ、私たちのくらしを、産業を、そして社会全体を、より豊かなものへと導くことを目的とした公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「総合的なデザインの推奨制度」です。
大阪府摂津市/大和ハウス工業(株)・名鉄不動産(株)との共同事業物件
北大阪健康医療都市「健都」は、東海道本線(JR京都線)「岸辺」駅前の広大な敷地を舞台にした“商×医×住”複合開発の街です。国立循環器病研究センターといった先端医療機関をはじめ、駅前複合商業施設「VIERRA岸辺健都」などが建設され、健都内の都市型居住ゾーンに「ローレルスクエア健都ザ・レジデンス」が誕生。全824邸の大規模分譲マンションがめざしたのは、健やかな暮らしが実現できる集合住宅です。
ウォーキングコース
エクササイズルーム
ハーバルガーデン
施設配置図
「ローレルスクエア健都ザ・レジデンス」の魅力は、ビッグスケールを活かした多彩な共用施設。ただ充実しているだけでなく、住まう人の“健康”を大事にしたプランニングが大きな特長です。セキュリティエリア内で安全に、雨の日でも快適に歩くことができるウォーキングコースをはじめ、計画的なエクササイズが行えるように各種トレーニングマシンを用意したエクササイズルームを完備。敷地内には、薬草や体にやさしいハーブも植樹したハーバルガーデンも設け、お散歩をしながら本物の薬草が観察できます。
マルチスタジオ
グランドパーク
ランニングコース
ヨガや体操など多彩なエクササイズを行えるマルチスタジオを設置。また、敷地周囲には、地域の方々も利用できるランニングコース(歩行空間)や憩いの広場となる自主管理公園(グランドパーク)も設けています。
800戸を超える板状のマンションで、しかも細長い敷地形状という条件を逆手にとった計画と言えよう。周囲をランニングコースと位置づけ、住民が日常的に使える空間とし、接地階の共用空間もそれに連携したプログラムとしており、非常に明確な目的をもった空間としている。なんとなく居場所や集まる場所をつくるというのとは異なる、内外のコモン空間の新しい在り方を提示しており、評価できる。外観も洗練されたデザインであり、好感が持てる。外周のランニングコースが、緑やペーブメントの工夫で、もう少し魅力的につくられるとさらによかった。
兵庫県尼崎市/大阪ガス都市開発(株)・阪急阪神不動産(株)との共同事業物件
JR宝塚線「塚口」駅徒歩3分の好立地に誕生した「シーンズ塚口」は、周辺地域からも親しまれる街区への再生を計画。「Re:CONNECT(つながる)」をコンセプトに、敷地内に異なるテーマを持つ3つの庭を整備し、人とまちとのつながり、地域・世代を超えたつながりを創出。また、家庭用燃料電池「エネファーム」などの創エネ機器を数多く採用し、西日本初となる容積不算入特例を活用した低炭素建築物認定も取得しています。
配置計画により、地域に開かれたランドスケープを実現しているのが素晴らしい。とくに3種類の庭は、それぞれ楽しみ方も異なりそうで、実際の使われ方への興味が湧く。一方で、実際の細やかな設計が生み出す具体的なつながりについては、今後の実際の供用が進んだ時点での経過に関心が持てそうだ。
千葉県浦安市/三菱地所レジデンス(株)との共同事業物件
JR京葉線利用で「東京」駅まで直通16分の新浦安に誕生する総528邸の大規模マンションプロジェクト。平均専有面積96㎡・全145タイプの豊富なプランをご用意し、ニーズが高まるテレワークをはじめ、趣味など自分らしい時間の充実など、多様なライフスタイルにマッチする「新しい暮らし方」を提案しています。本物件の大きな特長は、「省エネ」と「創エネ」で一次エネルギー消費量の削減率50%を実現すること。建物の「省エネ」性能を向上させ、太陽光発電などの自らエネルギーを創り出す「創エネ」と組み合わせるだけでなく、一括受電と太陽光発電を組み合わせた日本初の電力供給体制を構築しました。
省エネルギー、創エネルギーという課題は、本来、戸建て住宅よりもスケールメリットのある集合住宅における方が取り組み易いはずである。しかし、太陽光発電を導入する場合、従来1住戸1受電方式の契約しかなく、太陽光発電を建物全体で運用する新しい仕組みには対応できなかったというのは、大きな足かせとなっていたはずだ。まずはこうした制度の見直しが必要であるという重要な提言となっているのが本プロジェクトである。太陽光発電による電力をお湯に変えて蓄エネルギーをし、その仕組みをマンション一棟で管理する、できそうでできなかった取り組みであり、業種を超えた協業によってなしえたプロジェクトとして高く評価できる。