そろそろ秋本番、紅葉の美しい季節がやってきますね。食欲の秋、芸術の秋とともに、収納の秋も楽しんでいただけますと幸いです。さて、今回は女性にとって使用頻度の高い化粧品の収納です。今は様々なショップで便利な収納ボックスが売られていますので、それらを上手に活用しましょう。
1カ所決めて、まず整理、そのあと収納に取り組みます。それが終わった場所は、日々片付けのみでOK。つまり、整理収納とは、仕組みづくりなのです。
整理収納は「30分」と決めて行いましょう。
整理を始める前におすすめなのが、キッチンタイマーで30分をセットしてスタートすること。時間を区切らずに進めると30分があっという間に過ぎてしまうように感じます。あらかじめ「30分」と決めておくと、「①思いのほか時間が長く感じて作業を進められる」「②時間を区切ることで集中できる」という2つのメリットがあります。
コスメ用品といっても膨大な数の商品がありますが、分類は大きく分けて5つ。シンプルです。持っているコスメ用品をすべてテーブルに集め、分けていきましょう。同じモノが重複していないか、確認することができます。
【スキンケア・基礎化粧品】
クレンジング/洗顔料/化粧水/乳液・美容液/パック/目元&口元ケア/UV対策・UVケア
【ベースメイク】
化粧下地・コンシーラー/ファンデーション/フェイスパウダー
【メイクアップ】
アイブロウ/アイライナー/マスカラ/アイシャドウ/口紅・グロス/ネイル
【ボディケア・オーラルケア】
ボディケア/オーラルケア
【美容グッズ・家電】
スキンケアグッズ/ボディグッズ/メイクアップグッズ
マスカラ・リキッドアイライナーの使用期限を、知っていますか? なんと開封からたった3か月だそう。菌が繁殖しやすく、目の中に入ると危険だからだとか。ちなみに、スキンケアやファンデーション・リップは開封から1年、アイシャドウやチーク・アイブロウは2年です。
何年前かわからない年代モノをお持ちなら、この際思い切って手放すのも◎。アイライナーは1本でいい、口紅は3種類まで、というように適正量も決めましょう。私は開封日の日付を化粧品にラベルで記載しています。捨て時が一目でわかるのでおすすめです。
メイクは家のどこでしていますか? 洗面台?それともリビング? 寝室? メイクに最適な場所は、自然光が入って明るく、大きな鏡と窓の方を向いて化粧できる場所だそうです。
自然光が入る場所といえばリビングや寝室ですね。洗面台でしたいけれど窓がない場合は、自然光に似たライトを置いてもいいですね。家の中での最適なメイク場所を再確認しましょう。写真は私のメイク場所です。大きな鏡は業者の方に付けていただきました。
鏡裏が収納になっているなら、その場所を化粧品の収納に使いましょう。ちょうど目の高さにあり、使いやすいためです。三面鏡の場合、入口から遠い、奥の方の鏡裏を女性専用にすれば、奥で化粧している間に他の家族が顔を洗っても邪魔になりません。
朝・夜使う基礎化粧品を目の高さに近い下段、朝のみ使うメイク化粧品はその上の中段、というようにグルーピングし、使う順に左から置くと、探す手間がなくなります。
鏡裏収納の奥行は約11~15cmですので、その奥行に合うコスメオーガナイザーを。手前から取り出しやすい低めの仕切りがあるモノがおすすめです。ホームセンターに売っています(なぜか、店員さんに聞かないとわからないくらい、奥の売り場にあることが多いです)。アイシャドウ・リップなど、種類別に収納することで、持ちすぎも防ぐことができますよ。
片手で持ち運びできるサイズのカゴ1個に、立てて収納しましょう。1個のカゴに入りきらない場合は、毎日使う“1軍”・たまに使う“2軍”の2個のカゴに分けます。カゴの定位置は、化粧する場所から1歩も歩かずしまえる棚の中が理想的。棚の奥行・幅に合わせたカゴを根気よく探したら、中に入るコスメオーガナイザーも買いましょう。
コスメオーガナイザーの高さは5~6㎝がおすすめ。これ以上になると深すぎて、上からモノを取り出しにくくなります。また、仕切りが動かせるモノや、仕切りの部屋が大小あるモノが便利です。こちらも使う順に収納。流れるように使えます。
“分ける・捨てる・収納する”の3ステップで、朝晩のメイク時間がストレス0になるはず!皆様の毎日がより快適になるようお祈りしています。
西口理恵子さん
整理収納アドバイザー1級、インテリアコーディネーター、宅地建物取引士。新築マンション営業、企画に携わり、「インテリアR」を立ち上げる。「収納・インテリア・美」を総合した「美人収納」を掲げ、テレビ・雑誌でも活躍。セミナー・講演だけでなく、個人宅で「美人収納術」を直接指導し、整理収納サービスで生まれ変わらせたお宅は200軒以上も。著書『毎日がうまく回り出す 1日1収納の法則』他多数。
次回(12月下旬公開予定)は、
デスクまわりの収納術をご紹介!