モデルルームに習う、空間を使いこなす
インテリアコーディネート術。

お洒落なインテリアや、プロならではの空間づかいが愉しめる新築分譲マンションのモデルルーム。今回は「ローレルコート栂・美木多駅前」のモデルルームを担当された株式会社デザインクラブのインテリアコーディネーターさんにお話を伺いました。将来の住まいのお手本にしたい、素敵なインテリアコーディネート術から、今の住まいに活かせるアイデア、実用的なコーディネートのコツまで、たっぷり教えていただきました。


今回の物件 | ローレルコート栂・美木多駅前

今回ご紹介する物件は、洗練された白の外壁タイルやガラスマテリアルなど、自然豊かな環境に調和する優雅なレジデンス。泉北高速鉄道「栂・美木多」駅から徒歩2分、南海「難波」駅へは区間急行で約25分と、通勤通学にも便利なロケーションです。

J-typeモデルルームプラン(2LDK+ファミリーDEN+ウーマンズDEN)

30代夫婦と小学5年生の娘のファミリーを想定。家族での生活を楽しみながら、3人それぞれが自分の趣味にのびのびと取り組めるよう“感性を育む家”をコンセプトにコーディネートしました。バルコニーに面する掃き出し窓周辺はスッキリさせ、周辺の緑豊かな環境も楽しめるよう配慮しています。


Interior Coordinate 1

空間全体を意識したコーディネートで、
より開放的な空間に。

広々とした空間に見せるためには、圧迫感が出ないようコーディネートすることがとても大切です。大きな家具をどんと置いてしまうと空間全体が狭く感じ圧迫感も出るので、ソファなど幅を取る家具は背が低いものを選ぶと良いでしょう。
また、濃い色はぎゅっとまとまった印象、白系や明るい色なら広がりを演出するといわれているので、特に広く見せたいリビング・ダイニングなどは白系をベースにするのがおすすめです。

Point 1部屋の“顔”になる家具を決める

部屋の印象を左右する、主役級の家具にこだわりましょう。くつろぐ時間を大切にしたいご家族ならソファを、ご友人を呼んでホームパーティなどを楽しみたいご家族ならダイニングセットなど、生活スタイルに合わせてどの家具を主役にするか決めていきます。

ざっくりとした素材感のソファをチョイス。色や柄のクッションを置いて、ファミリーを意識した若々しい印象のお部屋に仕上げました。

ダイニングテーブルやセンターテーブルなど、日常的に触れる家具は木の質感を活かしたアイテムを選ぶと、上質な雰囲気を醸し出せます。

Point 2部屋全体のトーンを整える

InstagramをはじめSNSではさまざまな家具やインテリアのテイストが閲覧できるので、まずはたくさん見て自分の好きなテイストを決めます。その上で部屋全体のトーンを統一すれば、ごちゃつかずに洗練された印象に。今回、リビング・ダイニングは木目と白で統一し、アクセントに植物を用いて、落ち着いた空間を演出しています。

Point 3視線・動線を遮らない家具のレイアウトが、より広がりのある空間に

扉を開けて入った時に、圧迫感が出ないよう空間に余白を残しておきます。さらに動線は人が物を持ってスムーズに通れるスペースを確保して配置。この間隔を意識するかどうかで暮らしやすさが段違いです。インテリアショップに行く際はできれば図面を持参し、スタッフさんと相談しながら家具の大きさを決めましょう。


Interior Coordinate 2

リラックスできるプライベート空間をつくるコツ。

家に帰ってきてホッとひと息つけるようなくつろぎの時間を演出するために、プライベートな空間づくりも意識したいところ。リビング・ダイニングに読書スペースを用意したり、寝室に趣味の道具を設置したりと、部屋それぞれに“その場所にいたい”と思えるアクセントを投入すると心がふんわり解きほぐされます。

Point 1色が持つ特性を活かした空間づくり

モノトーンは集中力アップ、やわらかな紫や緑は心が安らぐ効果があるため、勉強部屋や寝室などにぜひ使ってみてください。
今回、寝室と子ども部屋はグレーをベースにカラーコーディネートしました。グレーは集中力を高めるほかリラックス効果もあるので、一日の終わりに落ち着いた気分で過ごしやすいです。

Point 2一日の終わりを過ごす主寝室にはお気に入りのイメージを重視

寝室は一日を締めくくり明日への活力を養う大切な空間なので、“寝るための部屋”という固定概念をなくしましょう。お気に入りのアイテムを飾ったり、趣味のカメラやアウトドア用品のお手入れスペースをつくったり。心が落ち着き、気分がぐっと安らぎます。

Point 3見えないパーテーションで部屋をゾーニング

リビングにお子さまの勉強スペースをつくり、ご家族みんなが集まりやすいようにしています。くつろぎの空間と作業空間を圧迫感なく分けるために、今回は木の枠を這わせてゾーニング。腰高の本棚を置くだけでも圧迫感を抑えたゾーニングになります。


Interior Coordinate 3

家具だけでなく、グリーンや小物を活用して空間に彩りを加える。

グリーンは、インテリアコーディネートにとっても大事な要素。グリーンを入れると部屋全体がパッと華やぎます。
またクッションやアートなどでアクセントとなるカラーを取り入れると、部屋が締まって見えてスタイリッシュな雰囲気に。グリーンや小物を活用することで、ワンランク上の上質なインテリアコーディネートができます。

Point 1お客さまが来たときに、最初に通るエントランスには季節のあしらいを添えて

エントランスはお客さまの目に最初に飛び込んでくる場所。お出迎えの意味も込め、季節の花を活けたり鉢植えを飾ったりと植物でおもてなししましょう。今回は床に直接花瓶を置きましたが、棚があればその上に小さなグリーンやご家族のフォトなどお気に入りのアイテムを飾るのもおすすめです。

Point 2プラスαがあると、もっと気持ちのいい空間に

洗面室は、清潔感を演出するためにスッキリとした小物でまとめるのがベター。プラス、グリーンやお花を置いて動きを出すのもおすすめです。またディフューザーで香りの演出を加えると、朝の準備も快適です。

Point 3日光がなくても育つグリーンが便利

キッチンや棚の空きスペースに小さいグリーンを飾るだけでもパッと華やぎます。日光が当たらなくても育つ室内用グリーンも豊富にあるので、フラワーショップのスタッフさんに相談しながら選んでみてください。


コツをつかんで、楽しくインテリアコーディネートを。

ソファやダイニングテーブルなど大物家具は、金額的にも大きなお買い物。なるべく長く使えるよう、目で見て触って「これだ!」と思うものを選んでいただきたいです。その際に気をつけたいのが、インテリアショップでは実際の寸法より小さく見えがちだということ。部屋に配置してみて「あれ?」とならないためにも、採寸をされるか、図面と照らし合わせながら選ぶようにしたいですね。

また、クッションやラグ、カーテンなどファブリックで気分を変えてみるのもおすすめです。今回のようにリビング・ダイニングを白系で統一したときには、グリーンや黒のアクセントカラーをプラスすると洗練された印象に。柄物を投入すれば、よりモダンな雰囲気へとシフトします。リラックス感と過ごしやすさ、さらに遊び心を加えながら、インテリアコーディネートを楽しんでみてください。

●取材協力株式会社デザインクラブ

ホテル・住宅・店舗などのプランニングやデザイン、室内計画のコンサルタントを中心に、商品企画やプロデュース、ブランディング、Web事業などを幅広く手がける。新しい生活を体感できるようなインテリアコーディネートを得意とし、全国で600棟以上の分譲マンションのモデルルームコーディネート業務に携わる。