フローリング・建具のこだわりや、
コーディネートのヒントをご紹介

「ローレル」マンションシリーズでは、間取りや収納、設備だけでなく、物件ごとのコンセプトなどに合わせて、フローリング・建具も吟味して採用しています。どのように選定しているのか、作り手のこだわりを近鉄不動産の建築担当者にインタビュー。カラーセレクトに合わせたインテリアコーディネートのヒントもお聞きしました。

※物件により掲載の設備・仕様は異なります。


ローレルのカラーセレクト

フローリングや建具の標準カラー

— インテリアのベースとなる、フローリングやリビングのドア・収納扉など建具のカラーはどのように決めているのでしょうか?

「ローレルの室内で採用しているフローリングは10種類、建具は20種類。2〜3年のサイクルでアップデートしています。インテリアのトレンドや販売実績での人気カラーを参考に、住まう方の多様なお好みに合わせやすく、10年・20年先も心地よく上質な住空間となるようにセレクトしています」

トレンドはナチュラルな中間色と癒やし

「日本や世界でインテリアの最新トレンドがどんなものか常に情報収集しており、家具や建具の展示会を見たり、社外のインテリアコーディネーターさんにヒアリングしたり、よりよいものが選べるように努めてます。

10年ほど前までは、建具は濃淡・色柄がはっきりしている木目が多かったのですが、ここ数年はナチュラルな色柄が人気ですね。コロナ禍の影響からか住まいに癒やしを求める方が増え、木目も個性的な柄より穏やかで温かみのあるものが支持されています。住まいの中で自然を感じさせるのがトレンドのひとつになっていると感じます」

物件ごとにご提案するカラーセレクト

— ローレルのベースカラーからお客さまにはどのようにカラーを提案しているのでしょうか?

「フローリングや建具のカラーを組み合わせ、物件オリジナルのカラーセレクトを3種類ご用意。物件のコンセプトや立地、共用部のデザインをふまえて選んでいます。

フローリングや壁・天井のクロス、リビングのドア、収納扉などの最適な組み合わせを考えるのですが、さまざまなインテリアのテイストに馴染むことにこだわって選んでいます」


カラーセレクトに合わせたインテリアコーディネートのヒント

— カラーセレクトは、明るめの色合いからシックなダーク系がありますが、どのように選んで活用するのがよいのでしょうか?

「まず大切なのは、お好みの色合いを選んでいただくことですね。ここ数年は、濃淡がはっきりとしすぎていないニュアンスカラーを提案していることが多いため、さまざまなテイストに馴染みやすいのが特徴です。たとえば、写真のようなダーク系のフローリングや建具でも、極端に暗さや狭さを感じさせることはありません。家具の色味やテイストによっては、カジュアルな雰囲気にも高級感のあるインテリアにも合わせやすくなっています。また、ソファの張地やカーテン、ラグなど面積の広いものに明るい色を使うことで抜け感ができ、重々しさのない心地いい空間に仕上がります」

「明るめの色をベースにすると部屋が広く見える効果も。写真のように、ダイニングセットやリビングのテーブルにブラックやダークブラウンを用いたり、艶感や光沢感のある素材をポイントで取り入れることで、ナチュラルな雰囲気のなかに上品な趣を醸し出すことができます。

明るめのフローリングからラグ→クッションカバーと少し濃い目にグラデーションになるようにすると、単調にならず動きのあるインテリアになります」

「クッションカバーは、空間を引き締めたいなら濃い目のカラーを選んだり、アクセントカラーや柄を取り入れて変化をつけたり、素材で季節感を演出したり。カバーを変えるだけで、手軽に雰囲気を変えることができます。

色や素材などにこだわることで、お部屋全体がアップグレードしたように見え、インテリアの仕上げに重宝するアイテムです。

また、家具だけでなく、面積の広いカーテンもインテリアの中で忘れてはいけないアイテムですね。たとえば、レースのカーテンは白系が主流ですが、凹凸のある素材やリネン風など、生地の質感によって表情が変わります」


フローリングや建具のこだわり

フローリング

— インテリアのベースともなるフローリングをどのように選んでいるのでしょうか?

「マンションのフローリングは、傷が目立ちにくくお手入れも簡単なシートフロアが多いです。まるで木のような質感のものあり、色・柄も豊富。ローレルで採用しているフローリングは、数あるサンプルから候補を絞り、扉サイズのサンプルをつくって、選定しています。

サンプルの面積が小さいと実際の色味より濃く見えたり、光のあたり方で印象も変わるため、できるだけ大きな面積のもので、さまざまな角度・条件から確認して選んでいます」

リビングドア

「リビングの建具は、物件によって木目の色・柄はもちろん、デザインも異なります。ガラスのスリットを入れたり、デザインに格子を取り入れたり。物件ごとに図面から作成して、メーカーさんに別注でつくっていただいています」


よりこだわったデザインをセレクトできるように

— ローレルのオーナーさまにインタビューすると、リビングドアに取り付けられたレバーハンドルのデザインが好評ですが、どのようにセレクトされているのでしょうか?

「リビングドアのレバーハンドルも、ドアのデザインと同様に物件ごとに違います。形や色、持ちやすさを含めてリビングドアに合うものをセレクト。コストとのバランスも大事にしながら、その物件らしさを考えて、最適なものをご用意しています。

また、物件によってはエッジの効いたドアのデザインをご提案。インテリアのテイストに合わせて有償オプションとしてセレクトしていただけます」


廊下と居室の境目をシームレスに

— 建具は細やかなところまでこだわっていると聞きました。どんな点が挙げられますか?

「居室のドア枠の下部を沓摺り(くつずり)と呼ぶのですが、廊下や居室のフローリングと色柄が同じものを使っています。廊下と居室の境目が目立たず、スッキリと美しい見た目になります」


美しい暮らしのための細やかな工夫

収納扉のカラー

— 収納扉のカラーも物件ごとに違うものを選んでいるようですが、どのように選んでいるのでしょうか?

「リビング・ダイニングの物入やパントリー、リネン庫は、幅狭の扉が多く、なるべく目立たないようスッキリと見せたいところ。そのため、クロス壁になじむ素材やカラーをセレクトしています。一見シンプルなものでも、よく見ると小さな凹凸があるエンボス加工を施すなど、質感のよいものを意識して選んでいます。

また、連続して並ぶクロゼットの扉などは木目柄を採用し、インテリアの雰囲気がよくなるようにしています。場所に合わせた扉のカラーを採用することで、上質感のある住まいをめざしています」

収納扉は形もスッキリと

「インテリアのベースとなる建具がスッキリとしたデザインだと、どんなインテリアのテイストでも美しくなじんでくれます。そのため、収納扉も取手を設けずに、扉の端に持ち手の凹みを設けています」

見えない部分にもこだわって

「収納扉を開けた内部のカラーにもこだわっています。扉を閉めていればわからないのですが、扉を開けるたびに、建具とマッチしたカラーが見えることで、上質感や心地よさを感じていただけます」


— トレンドを意識しながら、住まう人の美しい暮らしをイメージしてフローリングや建具をセレクトされているのですね。その理由をお聞かせください

「ものすごく写真映えするインテリアも素敵ですが、やはり何十年とお住まいになる中で、飽きのこない普遍的で美しい住空間をご提案するのが、大事だと考えています。そのため、多様なライフスタイルやインテリアのテイストにも合わせやすいよう、ローレルのカラーセレクトは、ベーシックなものが多いです。その中で、スッキリとした見た目の美しさ、居心地や触り心地のよい質感のよさにもこだわって、選んでいます」


※掲載写真はモデルルーム等で撮影したイメージ画像です。実際の仕様と異なる場合があります。また、掲載している設備・仕様は物件・プランによって異なります。