ちょっとした工夫で
細々したモノでも、上手に整理収納!

今回は、服飾収納です。第6回で「スマートクローゼットの作り方」をお伝えしましたが、その内容にプラスしてご紹介したい内容となっています。小さいモノの形を活かし、使うたびに嬉しくなる“美人収納“を完成させましょう。

1カ所決めて、まず整理、そのあと収納に取り組みます。それが終わった場所は、日々片付けのみでOK。つまり、整理収納とは、仕組みづくりなのです。


整理収納は「30分」と決めて行いましょう。

整理を始める前におすすめなのが、キッチンタイマーで30分をセットしてスタートすること。時間を区切らずに進めると30分があっという間に過ぎてしまうように感じます。あらかじめ「30分」と決めておくと、「①思いのほか時間が長く感じて作業を進められる」「②時間を区切ることで集中できる」という2つのメリットがあります。


マフラー・スカーフ・ネクタイ・ベルトの正しい収納方法。

スカーフやネクタイなどを服に合わせて選ぶのは楽しいものです。ただ、整理収納がうまくできていないと、探す時間が増えてしまいますね。これらの小さなモノは、デッドスペースになりがちなクローゼット内の壁や扉裏をうまく活用しましょう。

わが家では、写真のようにクローゼット内に大小のフックを取付け、掛けて収納しています。大小のフックはホームセンターで売っています。粘着タイプや金具固定タイプなど様々な種類がありますので、設置場所に合わせて選んでください。幅サイズも必ず確認を。大判のスカーフやマフラーは、服のハンガーの底面に掛けてもよいですね。

大切なのは、同じ種類を同じ場所に収納すること。似たようなモノを重複して買うのを防ぐことができ、探す時間もぐんと減ります。


時計・アクセサリーは動線に合わせ、ワンアクション収納。

アクセサリーも種類別に分けて、一目で見渡せるように収納します。ネックレスは掛ける収納にすると絡みません。長いネックレス(100㎝位)と短いネックレス(40㎝位)に分けると、見た目もスッキリ。1本買ったら1本手放すようにすると、第一軍のみになりますよ。

掛ける収納が難しいピアスや時計などは、引き出しに収納します。引き出し内にネットショップなどで売っている仕切りトレイを敷き詰め、引き出しを開けるワンアクションでずらっと見ることができれば、選ぶ楽しみも倍増。引き出しが深い場合は、空き箱などで“上げ底”をすると取り出しやすくなりますよ。


バッグが倒れず取りやすくなる、おすすめの収納グッズ。

ビジネスバッグ、ちょっとお出かけ用のミニバッグなど、色々な大きさ・形のバッグ。まずは“仕事用”“プライベート用”に分けましょう。分けたら写真のように、ファイルボックスやブックスタンドを使って立てて収納します。

収納場所は、目の高さが最適ですが、使用頻度の低いバッグは頭上の棚でもOK。目の高さに棚板がない場合は、パイプに吊り下げるバッグ専用ホルダーもおすすめです。ホームセンターやインターネットで様々な種類が売られていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。


西口理恵子さん

整理収納アドバイザー1級、インテリアコーディネーター、宅地建物取引士。新築マンション営業、企画に携わり、「インテリアR」を立ち上げる。「収納・インテリア・美」を総合した「美人収納」を掲げ、テレビ・雑誌でも活躍。セミナー・講演だけでなく、個人宅で「美人収納術」を直接指導し、整理収納サービスで生まれ変わらせたお宅は200軒以上も。著書『毎日がうまく回り出す 1日1収納の法則』他多数。

次回(8月下旬公開予定)は、
防災グッズの収納をご紹介!