近鉄不動産では、「ローレル」マンションシリーズで採用している設備・仕様を定期的に見直し、アップデートしています。これらの内容をご紹介する商品企画レポート第2弾として、洗面化粧台・ユニットバスに着目。近鉄不動産 商品企画担当の赤井さん・新海さんに話を聞いてみました。
※物件により掲載の設備・仕様と異なる場合があります。
※ローレルスクエアOSAKA LINKにて撮影。洗面化粧台・ユニットバスは、仕様が異なります。
今回のアップデートでは、ニューノーマル時代にも対応した設備・仕様を実現するための検討を進めてきたそうです。「特に洗面化粧台とユニットバスは、手洗いなどの生活習慣に便利な機能を検討したり、使いやすいだけでなく、汚れにくくお掃除がラクになって家事の負担を減らすこともポイントに掲げてきました」
メーカー ショールーム
2021年春に勉強会を行い、西口さんがコロナ禍を通じて感じた住まいに求められることをヒアリング。「収納スペースは、ただ確保すればよいというものではなく、できるだけ少ないアクションで出し入れできることが大切だということを学びました。設備メーカーさんとの打ち合わせでも細やかな点までアドバイスをいただき、とても参考になりました」
施工例(リニューアル後の仕様と異なります)
西口さんのアドバイスをもとに今回最もこだわったポイントを聞いてみました。「洗面化粧台の収納ですね。西口さんのご経験からボウル下の収納も開き扉のタイプではなくスライド式を推していただいていたのですが、ご入居さまアンケートでも同様のご意見をいただいており、スライド式への変更は私たち商品企画としてもこだわった点です。サイズの調整も試行錯誤を重ねました」
西口さんからのアドバイスと同じ意見が、ご入居者さまアンケート※にもあったといいます。「洗面化粧台で電化製品を使う機会が増え、コンセントがたくさんほしいというご要望や、鏡を開けずにティッシュペーパーを取り出せる仕様を望むご意見はアンケートでもいただいており、とても参考になりました。偏芯ボウルやヘルスメーター収納スペースといった既存の仕様は8割以上の方から支持されており、評価いただいている点は、引き続き採用しています」
※「ローレル」マンションご入居者さまのうち、一部の世帯を対象にしたアンケートを2021年4月に実施。
「新しいオリジナル洗面化粧台は、アンケートでもご要望があったタッチレス水栓を採用しています。衛生面の向上はもちろん、レバーのないスッキリとした形状によって清掃性もアップ。三面鏡内部の収納やスライド収納は、アクション数を減らしながら物を取り出し、忙しい朝、手早く身支度ができることをめざしています。また、鏡裏の収納も棚板を増やしているほか、扉裏の一部にホーロー素材を用いることで、マグネット式のフックが後々追加できるなど、住まう方がアレンジしやすいように配慮しています」
ティッシュボックススペース
三面鏡内部は、西口さんのアドバイスやご入居者さまのご意見を取り入れ、ティッシュボックススペースや2口コンセントを設置。「電動歯ブラシやドライヤー、ヘアアイロンのほか、身支度しながらスマホを充電するなど、洗面室のコンセントが足りないとのことで、もともと洗面室の壁側に設置する2口コンセントに加えて、三面鏡内部にも2口コンセントを追加しています。また、ティッシュボックススペースは鏡を閉じた状態でも下から取り出せる仕様に。化粧水などが手についた状態でもパッと取り出すことができます」
チャイルドミラー施工例(仕様が異なります)
従来は、水栓の後ろ側はチャイルドミラーが標準仕様。今回のアップデートでは、ホーローパネルかチャイルドミラーかをセレクトできるようにしています。「チャイルドミラーは文字通り、小さなお子さまでも鏡が使え、空間に奥行きをもたらす効果があったのですが、水跡が目立つというご入居さまのご意見もあり、清掃性がよく水跡が目立ちにくいホーローパネルを選択できるようにしました」
画像提供:タカラスタンダード株式会社
外から家に帰ってきたら、まず手洗い。そんなウィズコロナで定着した生活習慣にも対応できるタッチレス水栓を採用。「レバー式と比べてスッキリとした形状でお手入れもラクに」
施工例(仕様が異なります)
ボウルの位置を片寄せすることで、片側のカウンターに物を置きながら身支度できる偏芯ボウルは引き続き採用。「片側に寄せることで、洗面ボウルを使っている横でお化粧ができるなど、2人で並んでも使いやすいと好評です」
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スライド式収納を洗面化粧台のボウル下にも採用。「上から物がひと目で見えて整理収納がしやすく、少ないアクションでスムーズに物を出し入れできる利点をふまえて、開き扉から引き出し式へ変更しました。下段は高さにもこだわっています。最近、洗剤のボトルや詰替え用パックのサイズも大きくなり、これらにもなるべく対応できるように高さを検討しました」
※掲載写真はメーカー参考写真もしくはイメージ画像です。実際の仕様と異なる場合があります。また、掲載している仕様は物件・プランによって異なります。
「新しいユニットバスのポイントは、できるだけシンプルにしてお手入れのしやすさを追求したことです。たとえば、アンケートのご意見を参考にカウンターのサイズを小さく設定。シャワーを使うことに慣れ、お風呂で洗面器を使う方が減り、従来のようなカウンターのサイズを確保するよりも、お手入れの手間を軽減することを重視しました。また、壁面はマグネット式の収納にも対応し、吊す収納など自在にアレンジ可能です」
画像提供:TOTO株式会社
ホコリが溜まりがちなブラケット照明からダウンライト照明に変更することでお掃除の手間を軽減。見た目にもスッキリとした浴室となります。
画像提供:TOTO株式会社
シャンプーなどを置く2段の収納棚は、その有無をセレクトできるように。「収納重視派とお手入れ重視派のどちらにも対応できる仕様です」
画像提供:TOTO株式会社
「アンケートのご意見を参考に、簡単に取り外しができ、乾かしたり、お手入れもしやすいマグネット式の収納棚をご用意しています」
画像提供:TOTO株式会社
タオル掛けの両脇にフックを設置。「浴室で清掃用品などを吊るして収納される方が増えており、フックを設けました」
画像提供:TOTO株式会社
「今までも浴槽のお湯はりはリビングなどのリモコンから遠隔で行えましたが、その前に浴槽の栓を閉める必要がありました。排水栓を自動閉栓とすることで、その手間を省くことができます」
画像提供:TOTO株式会社
「清掃性だけでなく、心地よい空間にするため、浴槽はよりラクな姿勢で入浴できる『ゆるリラ浴槽』と、スタンダードな形状の『クレイドル浴槽』をセレクトできるように設定。お好みにあわせてお選びいただけます」
※掲載写真はメーカー参考写真です。実際の仕様と異なる場合があります。また、掲載している仕様は物件・プランによって異なります。