2026.06.19 公開
「ローレル」マンションシリーズのモデルルームでは、インテリアコーディネーターがこだわった、心地のよい素敵な空間を体験することができます。コーディネートをひもときながら、ゆとりのある空間をつくるヒントを探ります。

— インテリア全体でどのようなコンセプトを検討されたのですか?
「本厚木は、都市の利便性を享受しながらも自然に包まれたポテンシャルの高いエリアです。この地に住まう子育て世代に向けて、慌ただしい日常の中でも自分らしさを大切に、心にゆとりを持って家族と向き合える住空間をめざしました。私自身も子育てする中で実感してきたのは、空間に余白をつくることで心にもゆとりが生まれること。そして、“親がゆとりを持って笑っていられることが、子どもにとって最高の環境になる”ということです。そんな想いをデザインに込めています」

— 開放感や清潔感がありながら、上質な雰囲気も感じられるのが印象的です。カラーコーディネートで意識されたポイントは?
「カラーは、少し青みのある清廉な趣のMoon Whiteとナチュラルな質感のBrisa Naturaの2つに絞り、濃い色はあえて使っていません。明るくても上質な雰囲気を醸す秘訣は、綺麗でマットな色をグラデーションで重ねること。アクセントにはジュエリーのような役割を担う金物を配置しています。Moon Whiteにはパールブラック、Brisa Naturaには同じ黄色みを持つマットゴールドを合わせ、メリハリを抑えながら、ラグジュアリーな印象をつくりました。また、色味を極力抑えている分、単調で無機質な空間にならないよう、植物を活用したのもポイントです。植栽は後から置くのではなく、造作に組み込むことで空間と一体化。モノトーンの静かな空間に、枝ぶりや葉の形が個性的なグリーンを選び、空間に動きを与えています」

— リビング・ダイニングの空間設計のポイントをお聞かせください。
「リビングと隣の洋室との仕切りはウォールドアを用い、2つのことを追求しました。まず、ドアを閉じた際に洋室が1つの部屋として美しく成立すること。リビングの延長にある仮のスペースではなく、壁面の色味や家具の配置など、ドアを閉めた状態でもデザインが完結するよう計算し、将来的にお子さんの個室としても活用できる可変性を意識しました。
そしてもう1つは、ウォールドアを開放した際の広いリビングに、現代的な家族の繋がりをデザインしたこと。たとえば、オットマンやテーブルをランダムに配置し、1人で読書をする場所、2人で会話を楽しむ場所など、空間の中に“小さな居場所”が点在しています。リビングに家族が集まりながらも、それぞれが別のことをしている。適度な距離感で互いの存在を感じながら、個のゆとりも楽しめる空間をめざしました」


— リビングの家具はどのようにセレクトされたのですか?
「家具選びの基準としたのは、ダイニングテーブルとソファセットがゆとりを持って収まる“ジャストサイズ”のレイアウトです。L字型のゆったりしたソファと円形のセンターテーブルの組み合わせは、大型の家具を配置しても、周囲に十分な回遊動線が確保できるサイズを厳選しました。また、円形ラグと浮き脚のソファで床面をできるだけ広く見せることで、空間的なゆとりも感じられます」


— リビングに隣接する洋室のコーディネートのポイントをお聞かせください。
「アールを取り入れた可愛らしいデザインのパーソナルチェアを配置。インテリアとしての美しさと、個のゆとりを体現するアイコン的な存在です。同系色のグラデーションで構成し、多色を抑えたシンプルな空間に、温もりがプラスできるようテーブルやオットマン、小物類は丸みを帯びた有機的なデザインで統一しています」


— ダイニングの家具はどのようにセレクトされたのですか?
「ダイニングは食事を楽しむ場、リビングはくつろぐ場として、それぞれの機能が独立して成立するようレイアウトを検討するなかで、造作のダイニングテーブルはあえてコンパクトに設計。 ダイニングテーブルの天板にはグレーガラスを用い、視覚的に圧迫感のない素材を選ぶことで、限られた面積の中に機能性と開放感を共存させています」

「開放感あふれる第2のリビングとしてくつろげるよう軽やかなデザインが印象的な『アカプルコ』のチェアセットをセレクト。ツーセットではなくワンセットにしているのですが、オットマンがスツールにもなるので、1人でゆったり足を伸ばしたり、2人で座って会話したり、フレキシブルに活用できます。脚は黒いアイアンで統一し、リビングからのデザインの連続性も意識しています」

「主寝室にはあえてキングサイズのベッドをセレクトし、大型の家具を配置しながらも視覚的なゆとりを感じさせるレイアウトを追求しました。カラーパレットはリビングからワントーン落としたグレージュを基調に。アクセントクロスにはシルバーのラインが入ったものを採用し、リブ素材の凹凸で同色ながら品のあるメリハリを表現しています。静謐でホテルのような上質なくつろぎ空間に仕上げました」

「長く愛せる、品のある子ども部屋を意識し、“子ども部屋だけど大人っぽく”というコンセプトで、鮮やかな色彩をあえてペールトーンまで落としたくすみカラーを採用。ビビッドにしすぎると子どもっぽくなるため、グリーンを面使いしつつ、光沢のあるサテン調ファブリックで少し背伸びしたような大人びた表情を引き出しています」
— 余白を意識したインテリアをつくる際に気をつけたいポイントは?
「まず取り組みやすいのは、色を持ち込み過ぎないこと。お気に入りのカラーを3色までに絞るだけで、自然と統一感が生まれ、余白が宿ります。小物は“少ないかな”と思うくらいがちょうどよく、置き過ぎず、引き算する意識が大切です。また、床面を多く見せることも開放感のポイント。脚のラインが細い家具や円形ラグを選ぶなど、床の広がりを意識したセレクトをするだけで、手軽にゆとりのある空間をつくることができます。空間的な余白は心のゆとりにもつながりますので、皆さまもぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか」
※掲載写真はモデルルームで撮影したもので、有償オプション等が含まれております。