What’s ? Kitamachi 小さくとも個性が光るお店がずらり

近鉄「近鉄奈良」駅の北側に広がる通称「きたまち」エリアは、静かな住宅街が広がり、路地を歩けば小さくとも個性が光るお店に出会えます。観光エリアとして知られる「ならまち」とは趣の異なる、ゆったりとした時間が流れるこの街で、路地裏散歩を楽しんでみませんか。

サルマメ咖喱

マールイ・ミール

サルマメ咖喱

マールイ・ミール


きたまちの交通アクセス

アクセスマップ

近鉄「近鉄奈良」駅

アクセスマップ

近鉄「近鉄奈良」駅

「きたまち」の最寄り駅となる近鉄「近鉄奈良」駅は、観光名所や多彩なお店が集まる奈良市の中心部に位置しています。「近鉄奈良」駅から「大阪難波」駅へ42分、「京都」駅へ50分。特急や快速急行なども停車する始発駅のため、毎日の通勤・通学も快適です。また、JR「奈良」駅も利用でき、「天王寺」駅へ40分。2つの路線を目的などに応じて使い分けることができます。


きたまちとは?

「近鉄奈良」駅の北側に広がる「きたまち」は、かつて奈良の北の玄関口として多くの旅人が行き交い、旅籠や商店が立ち並び賑わいを見せていました。現在は、東大寺、正倉院といった観光名所や、奈良県庁をはじめとする官公庁が点在。奈良県立美術館や奈良女子大学などもあるほか、辺りは静かな住宅街となっています。穏やかな時間が流れる「きたまち」は、かつての面影を残す古民家を活用した素敵なお店もそこかしこに。奈良女子大学記念館や旧鍋屋交番きたまち案内所といったレトロ建築も楽しめ、ゆったり散策するのにぴったりなエリアです。

奈良女子大学記念館

奈良女子高等師範学校(現 奈良女子大学)の本館として明治42年(1909年)に竣工。現在は「記念館」と名称を改め、1階は展示室、2階は講堂として活用され、守衛室・正門とともに国の重要文化財に指定されています。壁はヨーロッパ北部の民家の様式、講堂の天井は神社仏閣の様式を取り入れた和洋折衷のデザインが印象的。毎年春と秋の2回、一般公開されています(入館無料/春季は4月下旬~5月上旬、秋季は10月下旬~11月上旬 いずれも1週間程度)。

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旧鍋屋交番きたまち案内所

愛らしいレトロな洋風の外観が目を引く「きたまち」の案内所。「鍋屋の交番」として親しまれてきた奈良警察署旧鍋屋連絡所を改築し、地元の方々を中心とした「旧鍋屋交番と奈良きたまちの会」が運営しています。

公式サイトはこちら

「旧鍋屋交番と奈良きたまちの会」の詳細はこちら

奈良県立美術館

風俗史研究家・日本画家の吉川観方(よしかわ かんぽう) 氏が収集した江戸時代の日本画、浮世絵、各種工芸品などの寄贈を機に1973年に開館。奈良にゆかりの深い作家などの作品も収集し、鎌倉時代から現代までの絵画、工芸、彫刻、書跡、風俗資料など約4,700点を所蔵しています。収集作品の展覧会をはじめ、企画展、特別展なども随時開催。

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2024年9月14日(土)~11月10日(日)
特別展 エドワード・ゴーリーを巡る旅
―美しく怖くて愉快、現代を生きる大人のためのおとぎ話

絵本作家のエドワード・ゴーリーは、不思議な世界観とモノトーンの緻密な線描で世界中に熱狂的なファンを持っています。そんな作家の終の棲家に作られた記念館・ゴーリーハウスで開催されてきた企画展から、「子供」「不思議な生き物」「舞台芸術」などのテーマを軸に約250点の作品・資料を見ることができます。

『狂瀾怒濤:あるいはブラックドール騒動』1986年 挿絵・原画 ペン、インク、紙

©2022The Edward Gorey Charitable Trust


きたまち Shop&Gourmet

ミジンコブンコ

「自宅でくつろぐようにコーヒー1杯でゆっくり過ごしていただきたい」とやさしく語る店主の人見さん。その言葉通り、築100年以上の古民家を改装した店内は、ゆったりとしたレイアウトで居心地のよい雰囲気が漂っています。それぞれの席から手の届く場所に並べられた本は3,000冊以上にもなり、児童文学から建築、食、暮らし、植物、微生物と多彩なジャンルの本がランダムに配置され、思わぬ本との出会いが楽しめる仕掛けに。看板メニューのカレーは、人見さんが独学で20年以上にわたってスパイスを研究した賜物。チキンカレーは辛口でありながら、旨味たっぷりでやさしい口当たり。唐辛子抜きのミートカレーは辛いものが苦手な方におすすめです。

奈良市東笹鉾町41
Tel 0742-24-8231

[時]11:30~17:00LO

[休]日曜・月曜、5の付く日

[料]カレー900円〜、コーヒー500円

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器人器人

静かな路地の奥に佇む築100年以上の古民家に、作家ものの器や雑貨が所狭しと並びます。店主の岡本さんがセレクトする器はどれもオリジナリティにあふれ、やわらかで温かみのあるデザインです。「直感的にいいなと思ったもので、実際に窯元へ足を運んだり、自分で使ってみてお手入れがしやすいか、使い心地をみて選んでいます」と話す岡本さん。作家ものとはいえ、手の届きやすい価格帯で日常使いできる器たちがそろいます。人気作家のrutawa rawajifuさんの素朴で愛らしい器やアンティークのような色合いが楽しめる翁再生硝子工房さんのガラスなど、さまざまな作家さんの魅力にふれることができます。

奈良市東包永町61-2
Tel 0742-26-8102

[時]11:00~18:00

[休]木曜

[料]rutawa rawajifuマグカップ1,950円〜、翁再生硝子工房ワイングラス5,500円

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マールイ・ミール

路地裏にあるロシア雑貨のショップです。フリーランスのライターとして世界中を旅した小我野さんがロシアのさまざまなデザインに魅了されてオープン。自らモスクワで仕入れる雑貨は、広大で歴史あるロシアの古今東西が感じられるものばかり。作家によって表情が異なるマトリョーシカは種類も豊富。独特の華やかさをもつ器、モスクワの蚤の市で見つけたソ連時代のアンティーク、絵本などがずらりと並びます。「特にソ連時代のものはデザイン性が高く、今見ても素敵なものが多いんです。昔の地図を目当てに来られる男性のお客さんもいますよ」と小我野さん。時と国を超えた“宝物探し”が楽しめるお店です。

奈良市東笹鉾町34
Tel 0742-87-1514

[時]11:00~17:30

[休]不定休 ※営業日は公式サイトを要確認

[料]マトリョーシカ1320円〜、木製ボールペン770円

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サルマメ咖喱

間借カレー時代から話題となったお店が2022年春に待望の実店舗をオープン。店主の福村さんご夫妻は、「地元の方々の体調を整えられるカレーを提供したい」と話します。化学調味料や小麦粉は使わず出汁、塩、発酵食材にこだわり、美味しく身体にやさしいスパイスカレーが味わえます。メニューは、定番の豆カレーに週替りの創作カレー2種がバランスよく楽しめる「3種あいがけ」がおすすめ。写真は、エビや昆布の出汁で旨味たっぷりの「タイ風エビのレッドカレー」と、マトンの甘みを塩で引き立てた「マトンキーマ」。それぞれ美味なのはもちろん、副菜も含めて混ぜ合わせて食べる味変も絶妙な味わいと食感でクセになりそう。来週はどんなメニューか待ち遠しくなるお店です。

奈良市法蓮町1232

[時]11:30~14:30LO

[休]不定休 ※営業日はInstagramを要確認

[料]3種あいがけ1,250円

公式Instagramはこちら

panc(パンク)

やすらぎの道沿いにある、地元でも評判の小さなベーカリーです。国産小麦やバターなど素材にこだわり、「味付けはシンプルにし、パンそのものの味わいを楽しんでいただきたい」と店主の磯貝さんは語ります。店内には30種ほどのパンが品よく並び、中でもイチオシは日本では珍しい「プレッツェルベーグル」。独特の香りとプレッツェルならではのパリっとした食感が楽しめ、プレーン・チョコレート・ごまの3種あり、食べ比べも楽しめます。また、発酵バターを使ったクロワッサンは、キレイに焼き上げられた見た目の美しさもポイント。人気のエッグタルトやクリーミーなバスクチーズケーキなどおやつにぴったりな商品もそろいます。

奈良市北小路町4-13

[時]10:00〜16:00 ※季節により変動あり

[休]月・火・水曜

[料]プレッツェルベーグル220円〜、発酵バターのクロワッサン250円

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実験する本屋 ヌリタシ

イベントやワークショップを通じて本の魅力を伝える実験的本屋ユニット「ヌリタシ」が2023年12月に実店舗をオープン。出版社勤務のヌリ平さんとグラフィックデザイナーのヌリ美さんが営み、生き方・働き方・アートに関する本がセレクトされています。「生き方や働き方は、これが正解というものはなく、僕たち自身もまだまだもがいている最中です。そのなかで、本を通じてこの街のいろいろな方と出会い、会話しながら一緒に考えていける場所にしたいですね」と話すヌリ平さん。ただ本を販売するだけでなく、本屋という場所を介して、地域とのつながりが生まれるよう、店内には「勝手にきたまちマップ」を設置。きたまちのちょっとした地域情報が来店者の手によって発信されています。

奈良市北袋町32

[時][休]営業日・時間はInstagramを要確認

公式Instagramはこちら


ヌリタシ店主ご夫妻にきたまちの魅力をお聞きしました

ヌリタシの店主で、きたまちに暮らすヌリ平・ヌリ美ご夫妻に、この街の魅力を教えていただきました。
「きたまちで暮らし始めて4年ほど経ちます。街の落ち着いた雰囲気が気に入って転居したのですが、本当に静か。若草山や聖武天皇 佐保山南陵が見えて、緑がたくさん目に入ってくるし、ときどき鹿も歩いていたり、自然を身近に感じます。

歩いて10分ほどで近鉄奈良駅があり、駅前に行けばなんでも揃うので、とても便利。駅の周りにはお店もたくさんあるので、大阪や京都まで行かなくても十分事足ります。
きたまちだけでもいろいろなお店がそろっていて、しかもお店のみなさんがいい人ばかり。僕たちがお店を構えることができたのも、みなさんの厚意があってこそ。街全体の雰囲気だけでなく、人も穏やかで、それがこの街の一番の魅力だと思います」


きたまちの周辺環境

「きたまち」周辺には、奈良女子大学や奈良県立大学などの教育機関が集まり、穏やかな住環境が整っています。「近鉄奈良」駅を挟んで南側には、観光客で賑わう「ならまち」や「奈良公園」が広がり、東向商店街や三条通ショッピングモールといった商業エリアにも近接。「近鉄奈良」駅やJR「奈良」駅の周りにスーパーや商業施設も充実しています。奈良市中心部に寄り添い、賑わいとのほどよい距離感も「きたまち」ならではの魅力といえます。

東向商店街

三条通ショッピングモール

東向商店街

三条通ショッピングモール


きたまち周辺の魅力をご紹介!

ならまち巡り〜暮らし彩るお店がずらり〜

「ならまち」の路地裏にも素敵なお店が点在しています。路地裏さんぽを楽しんでみましょう。

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奈良の愉しみ方〜甲斐みのりさんがご案内〜

「近鉄奈良」駅周辺は多彩な楽しみがあふれるエリアです。文筆家の甲斐みのりさんおすすめのスポットやお店をご紹介しています。

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