長い歴史と四季折々の豊かな自然の中で洗練されてきた京料理や、旬の素材を生かしたおばんざいなど、世界中の人々を魅了する食が豊富な京都。今回は寒い季節にほっこり、身も心もとろける魅惑のスイーツをご紹介します。思わず写真を撮りたくなるフォトジェニックなスイーツをはじめ、夕方以降にしか食べられないスイーツを提供する夜カフェ、センスがキラリと輝く手土産スイーツなど、1日では終わらない絶品スイーツ旅をぜひ。
koé donuts kyoto
季節に彩られた美しいフルーツトーストや、有名アパレルショップが手がけるエシカル&ウェルネスなドーナツショップ、隠れ家的な空間で老舗店の和菓子がいただけるお店など、思わずパチリと写真を撮りたくなるお洒落なお店をご紹介。カメラを片手に、目にも舌にも贅沢なスイーツを探しに行きましょう!
祇園にある割烹料理店が運営するカフェ。2019年8月のオープンから瞬く間にSNSで話題になったフルーツトーストは、板前修業を積んだ店長の包丁さばきがあるからこそ生み出せる芸術作品。花に見立てて切り出されたフルーツがたっぷりのったトーストは、食べるのを躊躇してしまうほど美しく、写真に収めずにはいられません。スイーツメニューはその季節に一番美味しい旬の素材を愉しんでもらうため、全て期間限定。ほかにも懐石料理をイメージしたスペシャルプレートや熱々のだし巻き玉子のサンドウィッチなどのフードメニューも揃います。
京都府京都市東山区下馬町490 ELLA490 1F
Tel.070-1847-8818
[時]9:00〜17:00(L.O.food 16:00 drink 16:30)
[休]不定休
アパレルショップやホテルを展開するkoéグループが運営する体験型ドーナツ ファクトリー。原材料には京都産をはじめとする国産素材を使用し、「オーガニック」「天然由来」「地産地消」をキーワードに日本らしい上質な味を提供しています。フォトジェニックなドーナツは、健康志向の高まりにも着目して低カロリー。イートイン、テイクアウトのどちらでも可能です。また、併設の店内工場では石臼で粉をひくところや大型のフライヤーでドーナツを揚げるところ、カラフルなトッピングを行うまでの全製造工程を見学することもできます。
江戸中期・享保年間に創業し、およそ300年の歴史を持つ和菓子の老舗「鍵善良房」がプロデュースする隠れ家的カフェ。多くの観光客で賑わう祇園の奥に佇む「ZEN CAFE」は、まるでギャラリーのような落ち着いた佇まい。日の光が優しく照らす店内でいただく和菓子はどれも繊細で、素材そのものの味わいが凝縮された逸品が揃います。甘すぎず、ほんのりとした優しい味を楽しみながら、自宅でゆったりとくつろぐようにほっとひと息、至福のひとときを過ごしてみませんか?
京都府京都市東山区祇園町南側570-210
Tel.075-533-8686
[時]11:00〜18:00(L.O. 17:30)
[休]月曜(祝祭日の場合は翌日)
丹波くり・和栗専門 紗織(さをり)
鴨川を眺めてくつろぎながら、できたてのモンブランがいただける栗スイーツ専門のカフェや、昼と夜とで別の顔を持つ日本茶専門のカフェなど、ここでしか味わえない贅沢空間を提供するお店をご紹介します。あまーいスイーツを食べたあとには、こだわりの豆が揃うコーヒーショップにも足を運んで、身も心もほっこり。
京町家の佇まいが目印の「丹波くり・和栗専門 紗織」では、口に入れた瞬間にとろけるモンブランが話題を呼んでいます。看板メニューの一つ、錦糸モンブラン「紗」は、細さ約1mmのマロンペーストが何層にも折り重なった贅沢なひと品。希少な丹波くりをふんだんに使用したマロンペーストはオーダーを受けてから特注の機械で絞られ、できたてのモンブランがその場でいただけます。ほかにもパフェやタルトなど、旬の素材と栗を掛け合わせたさまざまなメニューが揃います。栗本来の豊かな旨味や香りを味わえる究極のスイーツを愉しんでみませんか?
京都府京都市下京区和泉屋町170-1
Tel.075-365-5559
[時]10:00〜18:00(L.O.17:30)
[休]不定休
京都・宇治で1861年(文久元年)に創業した宇治茶問屋「北川半兵衞商店」が運営する日本茶専門のカフェ。築120年の祇園の京町家を改装した店内には、お茶をイメージしたインテリアが随所に散りばめられ、視覚的にもお茶を愉しめるところも魅力のひとつ。一口お菓子と5種類のお茶の飲み比べセット「茶詠み」や、2種類のお抹茶を飲み比べできる「組み茶」など、最高級のお茶を堪能できるメニューが揃います。18時以降は夜カフェとして営業しているので、食後に贅沢なお茶タイムを愉しめます。
京都市営地下鉄「京都市役所前」駅から徒歩約3分。ハンドドリップで丁寧に淹れたスペシャルティコーヒーをいただけるコーヒーショップは、ゆったりとしたジャズが流れるくつろぎ空間。オーダーの際にどんなコーヒーが飲みたいかマスターに相談すれば、厳選された自家焙煎の豆の中からぴったりのコーヒーを提案してくれます。
京都府京都市中京区河原町三条上 恵美須町435-2 土方ビル3F
Tel.075-223-6565
[時]12:00〜20:00
[休]月曜
※月曜が祝日の場合は営業、翌火曜が休み
うめぞの茶房
全国各地にある有名店のスイーツもいいですが、京都でしか味わえないスイーツはいかがですか?和を知り尽くした老舗だからこそ生み出せる新しいスタイルの和菓子や、フランス流のクラシックな焼き菓子に、他にはないアレンジを加えた洋菓子店をご紹介。センスがきらりと光る手土産に、こだわりの逸品をぜひ。
佛光寺の南側、高辻通を南に下った住宅街にひっそりと佇む洋菓子店。菓子職人と詩人の2つの顔を持つオーナーが「詩と洋菓子」をコンセプトに掲げ、2019年4月にオープンしました。フランスの伝統菓子にインスパイアされた焼き菓子には、オーナーの作った詩が綴られた小さなカードが添えられます。詩をイメージして作られる洋菓子は、一つひとつ物語のような奥深い味わいが魅力。洋菓子と詩が織りなす上品な味わいをぜひ。
バス停「堀川鞍馬口」から徒歩約7分。鞍馬口通に面して佇む「うめぞの茶房」は、京都の河原町で90年以上の歴史を持つ老舗甘味処「梅園」の姉妹店です。町家を生かした店内は外の喧騒から切り離された落ち着いた空間が広がり、レトロなショーケースの中でさまざまな種類の「かざり羹(かん)」が輝きます。「かざり羹(かん)」とは、羊羹という日本の伝統的なお菓子を現代風にアレンジし、うめぞの茶房が生み出した新しいスタイルの和菓子。羊羹よりも甘さが控えめで、口の中でふんわりと素材の風味が広がります。コーヒーや紅茶など、お好みのドリンクとセットでどうぞ。
■ 四角い「かざり羹」は定番商品
<紅茶>餡子を寒天とわらび粉で流し固めたベースに紅茶の風味がほんのり香るひと品。トッピングにはアーモンド餡、ぶどう、バラの花びらが飾られています。
■ 丸い「かざり羹」は季節限定の商品
<よもぎ>柑橘をトッピングした春限定の「かざり羹」。爽やかなよもぎの風味を感じるベースに、柑橘の酸味がほどよく馴染んだ上品な味わいが魅力。